『雅楽』とは、元来は『俗楽』に対する言葉で、正統の音楽という意味です。
我が国の雅楽は古代の日本固有の歌と舞、およびアジア大陸諸国の音楽や舞に
現在、天満宮の神職・巫女・近在の神職・神職子弟、一般の方が在籍して
▲鞨鼓(かっこ) | ▲太鼓(たいこ) | ▲鉦鼓(しょうこ) |
上:▲高麗笛(こまぶえ) 下:▲龍笛(りゅうてき) |
▲笙(しょう) | ▲篳篥(ひちりき) |
その他に絃楽器(弾物)の楽琵琶(がくびわ)・楽箏(がくそう)・和琴(わごん)があります
解説
雅楽という言葉は、狭義ではこれら外来の音楽と舞(管絃・舞楽)のみを指す場合が多いのですが、正式には日本古来の音楽や舞(国風歌舞)や平安時代に新しく作られた歌曲(催馬楽・朗詠)を含めた総称を「雅楽」と呼びます。
雅楽の伝承は、現在の宮内庁式部職楽部(重要無形文化財団体指定/総理府技官)に至るまで、1200年以上も形を変えることなく綿々と受け継がれています。
楽器
雅楽の楽器は、西洋音楽と同じように管楽器・絃(弦)楽器・打楽器に大別されます。しかし西洋音楽とは 各楽器の使い方などが違っており、各楽器の役割が明確に決められています。
雅楽の合奏では、琵琶や箏といった絃楽器は洋楽のようにメロディーを奏でるのではなく、リズム楽器として位置付けられますし、主旋律は管楽器である篳篥が担当すると決まっています。
また、雅楽では管楽器を吹物(ふきもの)・弦楽器を弾物(ひきもの)・打楽器を打物(うちもの)と呼ぶこともあります。
管絃(かんげん) | 楽器だけによる合奏形式の雅楽 |
舞楽(ぶがく) | 合奏に舞を伴う形式の雅楽 |
歌曲(かきょく) | 催馬楽(さいばら)・朗詠(ろうえい)などの平安時代に作られた歌曲 |
歌舞(うたまい) | 国風歌舞(くにぶりのうたまい)神楽歌(かぐらうた)・東遊(あずまあそび) |
我々「若竹雅楽会」は技術的には大変未熟ではありますが、このような雅楽を神事の中で演奏して御神慮をお慰め申し上げるとともに、併せて『雅楽』を広く一般の方々に知って戴くことを目的として練習に励んでおります。日常生活ではあまり触れることのない「雅楽」を皆さんも体験してみませんか?